カレイの鎧干し 「むかしカレイ」

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カレイを完全に水分がなくなるまで乾燥させ、保存性を高めた「鎧干し(堅干し)」は、冷蔵庫や冷凍庫の無かった時代から作られてきた食品です。
 
かつて山陰地方では秋になると「山カレイ(ヒレグロカレイ)」を鎧干しに加工し、海が荒れて魚が手に入らない冬の間、出汁で煮戻して根菜類と炊くことで、貴重なタンパク源となってきました。
また瀬戸内海沿岸でも、タマガンゾウヒラメの稚魚をカラカラに干したものが、「でべらカレイ」・「叩きカレイ」の名で親しまれています。
 
トースターなどでサッと焼き素朴な味わいを堪能いただくのが定番ですが、マヨネーズと七味を混ぜてトッピングするとお酒とも抜群の相性です。
 
また、素揚げにしたものに塩を一振りすればパリパリ食感を楽しめますし、揚げてからお好みのタレにからめても美味です。
 
冷蔵・冷凍の技術が生まれ、流通網も発達した現在では、より水分を多く含み柔らかな一夜干しが主流となり、この鎧干しが作られることもすっかり稀になってしまいました。
「むかしカレイ」の名前通りに、失われつつある昔ながらの味を是非お召し上がり下さい。
 
製造元…但馬漁業協同組合
原産地…兵庫県美方郡香美町

内容量…40g
原材料…カレイ(但馬産)、魚醤(ハタハタ、大豆、小麦、食塩)
保存方法…直射日光、高温多湿を避けて保存
賞味期限…常温:3か月

「むかしカレイ」というネーミングは、まさに言い得て妙。 今ではすっかり見かけなくなった、昔ながらの品です。

完全に水分がなくなるまで干していますので、頭も骨も召し上がっていただけます。 瀬戸内で「叩きカレイ」と呼ばれるのは、中骨(背骨)を木槌などで軽く叩いてから焼く習慣があるため。 硬い骨の部分を食べやすくする知恵です。

記載されていませんが、100gあたりのカルシウム含有量は牛乳の約30倍とのことです。 見方によっては「ほぼ骨」ですからね…。